転職

エンジニアの転職・引き抜きと機密保持について考察

エンジニアの転職・引き抜きと機密保持

2021年1月12日にニュースになった、楽天モバイルの社員が元勤務先であるソフトバンクより5G通信にかかわる営業機密を持ち出していた、というニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。これにより、現在楽天モバイルに勤める同社員は不正競争防止法違反容疑で逮捕されています。

これは
・退社日当日に遠隔でサーバへアクセス可能
・営業秘密がメール添付で外部アドレスへ送信可能
といったソフトバンク側の機密情報取り扱いの甘さが招いたともいえるものの、どちらの企業に対しても信用性が失墜しイメージダウンにつながるニュースとなりました。

かねてより機密情報のみならず顧客情報などの個人情報を取り扱うことも多い開発現場においては、データの取り扱いに様々な対策をとられています。
今回のニュースのような大きなダメージを受けてしまうことも考えると、中小企業においてもデータへのアクセスや持ち出しに関する取扱いについて、厳重な対策をしなければならないことを改めて痛感せざるを得ません。

エンジニアの立場であっても、企業の立場から考えてもこのような事態に陥ることは絶対に避けなくてはなりません。
ここではエンジニアの転職・引き抜きもその要因ととらえつつ、エンジニアと企業の情報取り扱いについて掘り下げて考察してみましょう。

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「2025年の崖」とは? ITエンジニアが知るべき危機、企業はDXの推進が迫られる。

昨年度の緊急事態宣言後、いったん落ち着きをみせた新型コロナウイルスですが、本格的な冬の到来とともに首都圏を中心に過去に無いほどの感染拡大となってしまい、2020年1月7日に2度目の緊急事態宣言が発令されました。

飲食店を中心に営業時間を 20時までに依頼するとともに、人の流れを減らすために出勤率7割減(テレワーク推進)などの“お願い”が政府から説明されました。
リモートワークや外出自粛が推奨されたことで、もっとも大きな変化が発生したのは、“デジタル化”でしょう。Zoomなどを使ったWeb会議が急速に拡大し、ECサイトでの買い物やスマホ注文によるデリバリーサービスも日常的に使われるようになりました。いずれも緊急事態宣言によるステイホーム期間中に注目された、デジタルを活用した新しい生活様式の実現でした。

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AIとロボットの進化とITエンジニアの将来像とは?

AI搭載ロボットのニュースを聞くことが増えてきていませんか。現在は発表当時と状況が変化してきていますが、2014年にオックスフォード大学の「将来なくなる仕事」の発表で世界に衝撃を与えました。論文発表のようにすでに人が行っていた仕事を機械が担いはじめており、その影響はITエンジニアにも出始めています。本稿ではAI搭載ロボットの現状とエンジニアの将来に関してご紹介します。ぜひ参考にしてください。

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エンジニアは独学ができないとダメ? 昔の事情と今の事情

ITエンジニアは常に学習しなくてはならないのか?

ITエンジニアも幅広い世代に広がり、世代間によって意識の差が出始めています。世代ごとに受けてきた教育や仕事観など様々な要素が違うので当たり前ですが、最近では求人募集の中にメンターがついてサポートするものも見受けられます。

ひと昔前では基本的に独学が当たり前の時代でしたが、現実的にはどれが現状の最適解になるのでしょうか。

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Javaはもうオワコンなのか? 将来性を考える

IT技術は進歩のペースが速く、新しい言語が生み出されシステム開発の現場でも新しいものを取り入れていくケースが多くあります。

その反面、ホスト系開発ではCOBOL、WEB系や業務系開発の現場ではJavaを利用する案件もまだまだ多いのも現状。

COBOLもJavaも「オワコン(終わったコンテンツ)」として取り上げるメディアもありますが、実際の案件数を見てみると、どちらも終わったとは言えない状況が続いています。

とはいえ、「もう終わりが見えているものを習得してもよいことなどない」と考え、悩むエンジニアも多くいる中、今後も生き残っていけるエンジニアとなるにはどうすべきか気になるところでしょう。こちらのページでは「Javaの将来性はあるのか」という観点に絞り、検証してまいります。

先に結論をお伝えすると、「Javaはこれからも変わらず需要があるであろう」と予測が立てられます。その理由を詳しく見ていきましょう。

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ITエンジニアに必要な論理的思考力はどうやって高めるのか?

ITエンジニアの市場価値を高める特徴の1つとして、論理的思考があります。ITエンジニアなら誰でも論理的思考力は持っていると思われる方も多いかもしれません。

しかし、システム開発で論理的思考を行っていても、それを普段から活用できているITエンジニアは案外少ないです。本稿では、論理的思考を獲得するにはどうすればいいのか、論理的思考の概要をご紹介します。

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エンジニアのキャリアはどう考える? キャリアアップの鍵を握るポジティブ転職

転職というものにネガティブなイメージを持っているエンジニアの方も少なくないのではないでしょうか。ですが、昨今ではキャリアアップ・年収アップを叶えるために転職は必要なものとされるケースも多く、ポジティブ転職を考えるエンジニアも増えています。
また、ITエンジニアは高齢になるとできない職種とささやかれていることもあり、長く活躍できるように自分の市場価値を上げる転職を叶えることの重要性も見直されてきています。

ただ、エンジニアの転職は現在からの技術的なスキルアップ・キャリアアップを基準に考えられている方が少なくありません。この場合、明確な最終地点を視野に入れておらず途中でキャリアアップが難しくなるケースが見受けられます。

ここでは、あなたの市場価値を上げるために重要なキャリアプランを考えるために必要な情報と多様化するキャリアについて解説しながら、ITエンジニアのキャリア形成について知っておくべき情報をまとめてまいります。

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エンジニアの求人倍率は高い?低い? 有効求人倍率の裏にある数字

国内における新型コロナウイルスによる感染者の第二波は過ぎ去ったと言われ、9月以降の新規感染者数は500人前後が続いているため沈静化という状況ではないものの、外出時のマスク着用、3密対策、そしてリモートワークが定着してきたことで爆発的な拡大は収まっているという印象です。
ヨーロッパ主要国では本格的な第二波により毎日15万人が感染していることで、外出禁止令が出ている国もある中で、日本人の清潔さ、礼儀正しさといった国民性が拡大を抑えていると考えられています。

一方で、企業の業績については外出自粛期間の影響により大幅な減益や赤字が続出し、特に飲食業界・旅行業界・航空業界など大きな影響を受けた業界では閉店・大幅賃金カットによって企業活動を維持せざるを得ない状況となっています。Go Toキャンペーンの様な政府の施策効果の結果はこれから期待させるものの、業績回復のスピードは非常に遅くなっています。

発表されている有効求人倍率は著しく低く、まだまだ“先行きへの不透明感は拭えない“というのが、企業活動の状態でしょう。

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ニューノーマル・通年採用・ジョブ型雇用がもたらすITエンジニア転職市場への影響

ニューノーマル、ウィズコロナなどいろいろな呼び名がついているこれから先の時代、ITエンジニアとして稼ぎ続けるために知っておきたい採用事情をまとめました。

・中途採用はこれから厳しくなるのは確実なのか
・新卒採用についてはどうなっていくのか
・採用数は減少してしまうのか
・採用活動はこれからどのようになっていくのか

それら疑問を解消するべく通年採用・ジョブ型雇用がこれからのITエンジニアの転職市場にもたらす影響について調査しました。
企業目線から読み解き、中途採用での応募者にとってどのような影響があるのかを中心に、新卒採用とも見比べながら考察していきましょう。

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