ITエンジニアの中でもシステム開発に携わる職種として有名なのは、プログラマー(PG)やシステムエンジニア(SE)ですが、プログラマーはプログラミングをする職種であることは想像できます。では、システムエンジニアはどのような業務内容なのか把握されているでしょうか。
システムエンジニアといっても様々なジャンルがあり、業務内容も多岐にわたります。
この記事では、システムエンジニアとして転職をしようと考えているプログラマーや、未経験から転職を検討している人に向けて、システムエンジニアに必用なスキルや、ジャンル別の仕事内容などを詳しく解説します。
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Contents
SE(システムエンジニア)に必要な重要スキル
SEの仕事はシステム開発です。システム開発において、必要なスキルを解説します。
プログラミングスキル
コンピュータに動作を命令する指示を書くスキルがプログラミングスキルです。コンピュータに命令する際は、プログラミング言語を使用します。プログラミング言語の文法を習得し、コンピュータに対する指示を記述できるようになることでプログラムを構築できます。SEの本分はシステム開発であり、プログラミングスキルがなければSEとして仕事をすることができません。
コミュニケーションスキル
相手との情報共有や意思疎通を円滑に行うための能力がコミュニケーションスキルです。自分の思いや持っている情報をうまく伝えることに重点を置きがちですが、それだけでなく、相手から情報を受け取ることもポイントです。SEにとって対人コミュニケーションは極めて重要です。顧客折衝やチームメンバーと接する際に、一定レベルのコミュニケーションスキルがなければ、仕事に大きな支障をきたします。失礼のないコミュニケーションが不可欠であることはもちろん、清潔感のある見た目を心がける必要があります。
ヒアリングスキル
相手の話を聞いたり、相手から情報を引き出したりする技術をヒアリングスキルと言います。ヒアリングスキルが高い人は相手の言動の他に、行動や仕草などから自分なりに分析しながらヒアリングしています。クライアントやチームメンバーとの信頼関係を気づくことが上手であることは、仕事を円滑に進めることができます。SEは顧客が解決したい課題をヒアリングする必要があります。細かくヒアリングすることで顧客ニーズに沿った適切なシステム開発が可能です。
問題解決スキル
問題が発生した際に、その原因を抽出・分析するとともに本質を見極めた上で最適解を見つけ出し、実行していけるスキルを問題解決スキルといいます。SEは問題解決の連続です。まずシステム開発を行うこと自体が、顧客の問題をシステムで解決するために行うものです。またプロジェクト内ではシステム面でもプロジェクト進行面でも多々問題が発生します。都度、問題を解決してプロジェクトを進行させる必要があります。
プロジェクト管理スキル
プロジェクトを円滑に進行するために必要なスキルがプロジェクト管理スキルです。自身の仕事管理はもちろん、チームの進捗管理を行い、適宜指示や調整を行います。SEは、システム開発の現場において、複数のプログラマーを束ねるリーダー的存在となることも多いでしょう。特に大規模な開発現場であれば、プロジェクトマネージャーの配下に複数のSEがリーダーとして配属されているケースも珍しくありません。プロジェクト管理として具体的には、スケジュール管理、開発メンバーやクライアントとの調整が挙げられます。
このようなマネジメントスキルはSE(システムエンジニア)に限らず、経験を積んでいくことで必要になることも多いので、身につけておくといいでしょう。
【職種別】SE(システムエンジニア)に必要なスキル
職業別のSEに必要なスキルについて解説します。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、コンピュータネットワークの構築・保守・管理を行います。主に社内ネットワークなどのインフラを担うのがネットワークエンジニアです。仕事内容は、ネットワークの設計から要件定義、構築、保守・監視、運用など多岐にわたりますが、大きく分けると、設計・構築・運用・保守です。要件定義の際は、まずヒアリングから始まります。そのため、クライアントの要望を引き出し、正確に理解するためのコミュニケーション能力とヒアリングスキルが欠かせません。運用や保守のフェーズでは、さまざまなトラブルに対応する機会が多いため、ネットワークの専門家ではないクライアントに理解を促すだけの説明能力や調整力も必要です。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、大規模なITシステムに含まれるアプリケーションを作るエンジニアです。分野の幅は広いため、求められる技術的スキルも異なります。業務系アプリケーションの場合は、CやC++などの言語、スマートフォン向けアプリケーションの場合はSwiftやKotlin、Javaが活用されます。そのほかに、システムをよりよいものにしていくためのアイデアや改善点といった提案力も求められます。さらに上流工程を担うようになれば、プロジェクト監督者としてのマネジメント能力やコミュニケーション能力も必要でしょう。
サーバーエンジニア
サーバーシステムやネットワークなどのインフラストラクチャを設計・構築・運用するのがサーバーエンジニアです。サーバーエンジニアの仕事で必要なのはOSに関する知識です。Windows Server、Mac OS、Linux、UNIXなどのOSについての深い知識が必要で、どのOSに対しても広く知識を習得していることが望まれています。また、サーバーに障害が発生したり不正アクセスが疑われる場合には、緊急的な対応や原因を究明するために応用的な知識も要求されます。
インフラエンジニア
ITにおけるインフラとは、システムやインターネットを使用するために必要なサーバーやネットワークです。これらの設計・構築・運用・保守を担当するのがインフラエンジニアです。サーバーエンジニアやネットワークエンジニアよりも幅広い業務を網羅しているため、必要スキルの幅も広いといえます。ただし、実態としてはインフラエンジニア、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアが混同されていて、プロジェクトによって呼び方が異なるだけのこともあります。インフラはユーザーから直接見える訳ではありません。しかし、何に使用されるインフラを任されているのかを把握し、創意工夫できるインフラエンジニアが高く評価されます。
社内SE(システムエンジニア)
社内SEは、自社のシステム構築・運用・保守に関わる業務やヘルプデスクとして社員やPCや社内システムの使用方法などの問い合わせ対応、故障対応などを行う職業です。業務内容に焦点を当てるとシステムエンジニアに近いですが、社内SEは基本的に自社内のシステムに関わる業務のみを行います。社内SEの業務は幅広く、企業によって求められるスキルが異なります。しかし、社内SEに共通して求められるスキルは、従業員とのコミュニケーションを図りながら正確に要望をヒアリングし、問題解決する力です。
ブリッジSE(システムエンジニア)
ブリッジSEは、オフショア開発のように他国と協業するプロジェクトの橋渡し役となるSEのことです。オフショア先にプロジェクトや開発、設計の説明を行なったり、成果物の品質を確認したりすることです。ブリッジSEには、外国語のスキルは不可欠ですが、単に言葉話せるだけでなく、各国の文化の違いを理解する力も必要です。また、技術的な内容を理解し、正確に伝えるスキルも求められます。両者がやりとりしている内容を理解しないまま翻訳すると、誤った内容が伝わってしまい、求めている使用と全く異なるシステムが完成することも考えられます。
SE(システムエンジニア)のスキルを習得する方法
SE(システムエンジニア)がスキルアップするための習得する方法について解説します。
資格を取得する
SEに最適な資格は以下のようにいくつかの種類があります。
・基本情報技術者試験
IPAが実施しているITエンジニア向け資格です。IT関連の資格の中で最も有名といっても過言ではありません。SEに不可欠な基礎的なIT知識を試す問題が多く、未経験からSEを目指すのであればまずは取得しておきたい資格です。
・Linux技術者認定資格
サーバーエンジニアはインフラエンジニアにおすすめの資格です。サーバー向けOSのLinuxに関する知識が問われる資格です。1~3までのレベルがあります。初心者はレベル1をまず目標にしましょう。
・シスコ技術者認定
ネットワーク機器大手のシスコシステムズが実施しているベンダー試験です。ネットワークやサーバー、インフラを構築するSEにとっては、Linux技日者認定資格と並んでメジャーな資格の一つです。
書籍やオンライン学習サービスを活用する
ITエンジニアがスキルを高めるためには、学習が常に必要です。学習のための手段には、書籍で学ぶ方法やオンライン学習サービスの活用があります。書籍は、構成が明確であるため体系的な学習が可能ですが、情報が古いものがあったり、実践的な技術を習得しにくいデメリットがあります。オンライン学習サービスでは、最新の情報を比較的安価で吸収でき、自分のスピードで勉強を進められます。
スクールを利用する
スクールを利用するのも非常に有効な手段です。講師がいるため質問することによって疑問を解消しやすい点やカリキュラムがしっかりしている点、初心者が学習を初めて挫折しない確率が高いメリットがあります。ただし、金額が高いスクールが多いのがデメリットです。
SE(システムエンジニア)のキャリアプラン
SEのキャリアプランについて解説します。
ジェネラリストとして幅広く活躍する
ジェネラリストは、分野を限定せず、業務に関する幅広い知識や経験を持つ人のことです。複数の部署を経験し、より幅広い分野の経験を積むようなキャリアを送ります。経験やスキルの幅が広いことがスペシャリストと大きく異なるでしょう。特化したスキルがなくとも、さまざまな経験を活かしながらプロジェクトを成功に導きます。
スペシャリストとして専門性を極める
スペシャリストは、専門性の高い技術を持つSEのことです。ジェネラリストとは異なり、一つの分野に特化した知識や経験、スキルを持っていることが特徴です。スペシャリストになるためには、専門性の高い案件で経験や実績を積む必要があります。
プロジェクトマネージャーとしてマネジメントを極める
SEからのキャリアプランとして王道なのがプロジェクトマネージャーです。SEのうちから積極的にマネジメントに携わることでマネージャーとしてのスキルが身につき、その後のキャリアアップがスムーズになります。
フリーランスとして独立する
スキルと実績を積んだ上で、さらに自分のスキルをさまざまな案件で試してみたいと考えるのであればフリーランスとして独立することをおすすめします。プロジェクトごとに契約や仕事を受ける形態で活動するため、エンジニアとしての技術力はもちろん、スケジュール管理やマネジメント能力、クライアントから仕事を受けるための営業力、交渉能力が必要です。
未経験でSE(システムエンジニア)に転職するコツ
目指すエンジニアの種類を決めておく
エンジニアにも種類がたくさんあります。目指す職種によって習得が必要な技術的スキルは異なります。自分が何をしたいのか、どの領域に興味があるのかを明確にして目的の職種を決めましょう。
ポートフォリオを作成しておく
未経験から転職する場合に、ポートフォリオは作成必須です。なぜなら、書類選考で落とされる可能性が高いからです。未経験でも自らプロジェクトを立ち上げ成果をあげることで採用の可能性が高まるでしょう。
転職サポートを活用する
転職エージェントなどの転職サポート(転職支援サービス)を活用すれば、自分の条件に合致した企業の紹介だけでなく、面接でのアドバイスが受けられます。また、Webに未公開の非公開求人情報の紹介もあるため、焦らずに転職を円滑に進めたい場合は転職サポートを活用しましょう。
SE(システムエンジニア)の必要スキルを身に付けて転職を成功させよう
SEに必要なスキルはプログラミングだけではありません。ヒアリングスキル、問題か解決スキルなど抽象度の高いスキルが重要です。これらのスキルを身につけることにより、今後SEの業務に必要なスキルが伸びていくことでしょう。
事前にこれらのスキルが必要なことを知っておくことで、未経験からのSE転職を成功させる可能性が上がります。SEの必要スキルを身につけて転職を成功させましょう。
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