
ITエンジニアとして「このままでいいの?」と悩んでいませんか?
技術の進化が早く、選択肢も多いIT業界では、将来を見据えたキャリアプランの設計が欠かせません。確実な年収UPにも明確なキャリア設計は有効かつ必須です。
この記事では、キャリアプランの立て方から主なキャリアパスの種類、年収アップにつながる考え方まで、具体的な事例を交えてわかりやすく解説します。
理想の働き方を実現する第一歩として、ぜひご覧ください。
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Contents
ITエンジニアがキャリアプランを設計しておく重要性
ITエンジニアは、技術の進化とともに多様なキャリアパスが存在します。自分の理想の働き方や将来像を実現するためには、明確なキャリアプランを設定することが重要です。これにより、必要なスキルや経験を効率的に積むことができ、目標達成への道筋が明確になります。
キャリアプランとは?
キャリアプランとは、自分の人生の理想を明確にし、将来それを実現するために何をするかを計画することです。これには、目指す職種や役職、年収、働き方などを含め、自分の価値観やライフスタイルに合わせた長期的なビジョンを描くことが含まれます。
キャリアプランとキャリアパスとの違い
キャリアパスは、企業内での昇進や異動のルートを指し、組織内での役職や立場の変遷を示します。一方、キャリアプランは、個人が描く将来像に向けた全体的な計画であり、転職や独立なども含めた幅広い視点でのキャリア設計を意味します。
ITエンジニアのキャリアプラン設計方法
キャリアプランを設計する際には、以下のステップを踏むと果的です。
- 今の自分のスキルやキャリアを自己分析する
- 今後携わっていきたい技術や業界、年収を考える
- 理想の働き方やワークスタイルを考える
- 将来像と今のギャップをどう埋めるか考える
①今の自分のスキルやキャリアを自己分析する
これまでの業務の実績、得意なスキル、苦手なスキルを洗い出し、自分の強みや弱みを把握するのが最初のステップです。自己分析を通じて、今後のキャリアに活かせる要素や改善点を明確にしましょう。
②今後携わっていきたい技術や業界、年収を考える
将来的に関わりたい技術や業界、目指す年収などを具体的に考えてみましょう。例えば、以下のような具体的な目標を設定するとよいでしょう。
- AIを使ったサービスの開発に携わりたい
- 〇歳までに年収1000万円以上を目指す
明確でシンプルな目標を立てると、その実現に必要なスキルや経験が明確になります。
③理想の働き方やワークスタイルを考える
ご自身のライフスタイルに合った働き方を考えてみましょう。例えば、以下のような目標です。
- 地方へ移住してテレワークをしたい
- 〇歳で会社を引退して独立したい
このように理想のワークスタイルを明確にすることでも、キャリアプランの方向性が定まりやすくなります。
④将来像と今のギャップをどう埋めるか考える
理想の将来像と現在の自分との間にあるギャップを把握し、ギャップを埋めるのに必要な具体的な行動を計画しましょう。
- ITコンサルに必要な分析を行う機会が少ない
- 今の業界では完全なテレワークに切り替えることが難しい
このような課題があると明確に分かれば、必要なスキルや経験を積むにはどうしたらよいかを導き出せます。
そうして明確になった「足りない部分を補う」ため、それができるであろう転職先や学びの場を探す行動に移れます。
ITエンジニアがキャリアプランを考えるメリット
キャリアプランを設計することで、以下のようなメリットがあります。
自分の状況を客観的に知ることができる
自己分析を通じて、自分の現状や課題を客観的に把握できます。「このままで良いのか」「何か変える必要があるのか」といった、疑問に対する答えが見えくるでしょう。
客観的に自分を把握できれば、目指したい場所に向かうため、次に何をすべきかなのかも自然と見えてきます。
年収を上げやすくなる
明確な目標を持ってスキルアップを図れば、年収アップのチャンスは確実に訪れます。転職時にも、自分がやるべきことや会社に求めるものが明確になり、会社選びがスムーズになるでしょう。
参考前にお伝えすると、ITエンジニア全体での平均年収は462万円(doda調べ)、IT業界以外を含めた平均年収426万円と比較すると40万円ほど高い相場です。
新型コロナの影響があった2021年にITエンジニアの平均年収は438万円まで落ち込みましたが、その後着実に上昇し今があります。また年代別に見てみると以下のようになっています。
- 20代:389万円
- 30代:516万円
- 40代:652万円
- 50代:711万円
実際筆者の周りでもこの水準以上に稼ぐITエンジニアは多数います。そうしたエンジニアたちの多くは、「年収」や「やりたい職種」に向かうキャリアパスを描き、そのための努力を継続してきている人々です。
年代ごとにここまで大きな上昇ラインが描ける職種も多くはない中、将来性という意味で希望が持てるのもIT業界ならではなのではないでしょうか。
自己分析し、自己研磨しつつキャリアパスの方向性を見定め突き進んでいければ、平均年収以上を稼ぐことができるのがITエンジニアという職業が人気になった理由でもあるでしょう。
ITエンジニアの主なキャリアパス5つ
ITエンジニアのキャリアパスには、以下のような選択肢があります。
①プロジェクトマネージャー
開発プロジェクトの進行管理を行い、プロジェクトを成功に導く役割です。技術スキルと同時に、マネジメントスキルも活かせるのが特徴です。
プロジェクトマネージャーの平均年収は、40代で897万円、50代822万円とかなりの高水準である点もお伝えしておきます。(doda調べ)
②スペシャリスト
特定の分野で高い専門性を持つエンジニアです。データベースやセキュリティ、サーバーなど、自分が得意とする分野の技術や知識を追求できます。
スペシャリストと一言でまとめるには職業の幅が広すぎてしまいますが、セキュリティコンサルタントを例にあげると40代での平均年収は840万円、こちらもITエンジニア全体と比較するとかなり高い水準です。
③ITコンサルタント
顧客企業の経営課題に対して、ITを切り口とした提案を行い、解決に導く仕事です。エンジニアとしての経験を活かし、クライアントの問題点やニーズを技術的な視点から捉えます。
そもそも高年収のイメージが強いコンサルも、IT特化のコンサルとなると30代でも660万円、40代で880万円、50代で897万円でした。50代でも年収上昇している点もポイントと言えそうです。
④管理職
人材育成や組織作り、経営層との連携を行う役職です。エンジニアスキル以外に、経営戦略の知識も身につけることが求められます。
管理職は企業によっても様々なポジションがあり、職種も幅広くなるため、一概には言えないものの、経済産業省の調査によればチームリーダーの平均年収(全年代)は726万円でした。
⑤独立・フリーランス
特定の企業に属さず、自由な働き方を選択できる道です。自分で仕事を選び、長期的な休暇も取りやすい反面、安定した収入を得るためには自己管理能力や営業力が求められます。
リスクの高さと収入の高さは比例しますが、ITエンジニアとしてフリーランスで高年収が得らるかは、「営業力」「交渉力」と、実際の本人のスキルによるところが大きいです。
中には「定期的に仕事が取れず、今年は500万円もいかなかった・・・」というフリーランスの話も見聞きします。逆に「法人化して営業も頑張ってるから、毎年1000万ではおさまらないよ」という方もいらっしゃいます。
キャリアプランの設計に悩んだ時は?
キャリアプランの設計に迷った際は、以下の方法を試してみましょう。
大枠の方向性だけ考える
まずは、「サービスの開発を行いたいのか」「サーバなどインフラを担当していきたいのか」といったように、大まかな方向性を考えることから始めましょう。具体的な目標設定がしやすくなります。
h3:段階的にキャリアプランを考える
遠い理想ではなく、現在の状況をワンランクアップさせるために必要なステップを考えることで、現実的なキャリアプランを設計できます。
「プロジェクトマネージャーに10年以内になりたい!」 → 「PMが経験できる会社に5~8年以内には転職しておかなきゃ」
↓
「5年後には会社としての管理職を経験して、人を動かす経験をしておきたい」
↓
「3年後にはチームリーダーになっておきたい」 → 「チームリーダーを経験できるくらいの規模の会社に転職しよう」
↓
「一年後には大規模なシステム開発も経験しておきたい」
↓
「半年後にこの資格を取得しておくべき」
このように逆算して考えていくと、スムーズかつ明確なキャリア設計が立てられます。
目標を一つに絞る
「ITコンサルで完全在宅勤務で好きなサービスに携わる」といったように、複数の要素を含む目標ではなく、「ITコンサルに入る」「好きなサービスに携わる」といったポイントを絞り目標を立てましょう。
転職エージェントに相談する
自分のスキルでどんな転職先があるのか、どんな働き方があるのかなど、専門家に相談することで新たな視点や情報を得ることができます。
キャリアプランを考えて着実なステージアップを目指そう
漠然と働くのではなく、明確なビジョンや目標を持つことで、モチベーションの向上やスキルアップ、転職などのキャリアアップが実現しやすくなります。自分を分析し、自分の価値を高めることで、理想のキャリアを叶えましょう。 この記事では、ITエンジニアのキャリアプラン設計方法について、重要性や具体的なステップ、キャリアパスの例などを詳しく解説しました。今後のキャリア設計の参考にしていただければ幸いです。