フルリモートプログラマーの現状とこの先は?今後の働き方のトレンドを解説

「オフィス回帰」という言葉を耳にしたことがありませんか。コロナが落ち着いてきたことでオフィス出社する形式に戻る企業が増えていきています。

しかし、ITエンジニアの多くは「出社するくらいなら転職を考える」という声も聞えるほど、リモートワークを希望する声は多く企業と求職者の両者にギャップが生じているのが現状です。

一方、エンジニアの誰もがフルリモートを希望しており、中にはフルリモートに適したスキルを持たないまま働いているエンジニアも存在していることで、『フルリモートはきつい、フルリモートはやめとけ』と訴えるなるエンジニアもでてきています。

この記事では、フルリモートのプログラマーはやめとけと言われる理由や、2023年のリモートワーク環境やトレンドについて紹介します。

リモートワークを希望しているエンジニアも、これからフルリモートプログラマーを目指す人にも必見です。

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2023年時点でフルリモート・リモートワークをしているプログラマーの割合

転職ドラフトが実施した「ITエンジニアの働き方」に関するアンケート調査によると、フルリモート勤務しているITエンジニアの割合は28.3%となっています。

同調査では、理想と現実、という形でアンケート調査結果を公開しており、これによればフルリモートが理想、とする越場12%、理想を現実が上回る結果となっているのも興味深い点です。

フルリモートを希望して転職も考えるITエンジニアもいる中で、フルリモートを希望するITエンジニアの割合は12%、と見ると少なく感じる方も多いのではないでしょうか。

オフィス回帰は進んでいるのか?

上記の調査結果によれば、現状のリモートワークは以下のようになっています。

  • フルリモート:28.3%
  • 週3,4日出勤:18.3%
  • 週2日出勤:10.5%
  • 週1日出勤:13.3%
  • 月に2,3日出勤:6.8%
  • 月に1日程度出勤:6.0%
  • 原則フルリモートに切り替わったまま:16.3%
  • その他:0.8%

この結果を見ると、フルに出勤する以前の形に戻っている企業はまだそれほど多くはない、ということがわかります。

海外の大手企業はリモート廃止が進んでいるという事実

『リモートワークは”新たな日常”などではなく、”逸脱だ”』と声を挙げているのはゴールドマンサックスのトップ、ソロモン最高経営責任者です。

日本でも「ウィズコロナ」としてリモートワークが新しい日常となる、というようなふれこみが2,3年前から急激に謳われるようになったことが記憶にある方も多いでしょう。

ですが同氏によれば、「革新的で協調的な企業文化にとって、リモートワークは理想的とは言えず、できる限り早期にただすべきだ」とのこと。

しかし、反対に働く側の意見としては、同社においても「子どもと関わる時間が増えたのが楽しい。週2日程度出勤すればよいところへの転職を考えている」という声は上がっています。

働く側、企業運営者側、それぞれの意見はそれぞれに道理が叶っており、またどちら側にも反対意見があることは日本でも同じ。ですが日本に比べると海外ではリモート廃止は進んでいるのが現状なのです。

リモートワーク不可の企業への転職はあり得ない?

リモートワークしかしたくない、リモートワークは適宜でよい、リモートワークは廃止してほしい、どの声も同じく聞えてくる今の時勢において、「リモートワーク不可」としている企業への転職希望者は多くはないでしょう。

落ち着いたとはいえ、またいつ同じようなことが起こる可能性が無いとも言えず、そうした時のことも考えると「絶対リモートワークはダメ」としている企業に就職したい、という希望者は少なくなることは言うまでもありません。

ファインディが行った、「エンジニアの転職や働き方に関する意識調査アンケート」によると、年収800万円を超える層が最も、「出社回帰」になるのであれば転職する、と回答しているのも興味深い点。

企業にとっては年収の高い=スキルのあるIT人材ほど、出社回帰により損失するリスクが高いということ。逆説的に考えると「スキルのあるIT人材ほど、リモートワーク不可の企業には転職したくないと考える傾向が強い」ということもわかります。

リモートワークを実施したことでわかったメリット

通勤に時間がかからず、浮いた時間も仕事に充てられる、また自分の時間として有効活用できるのはリモートワークを実施したことで得られたメリットです。

職場で居心地が悪かった、人が多く集中できなかった、というエンジニアにとっては、「落ち着いて仕事ができる環境で生産性が向上した」というケースもあるでしょう。

また都心部で立ち上げられた案件に、地方在住者が参画できる、と働く間口が増えたこともメリットとなっています。

この2,3年で見えてきたリモートワークのデメリット

反対に、リモートワークを実施したことで見えてきたデメリットといえば、「コミュニケーションの損失」が大きく挙げられます。

ITエンジニアとして現場に出ていた方なら経験のあるであろう、「わからなくて困っていたら、メンバーが気付きサポートをうけることができた」というシーンも、リモートワークでは自分から発信しない限り起こり得ないシチュエーション。

また、出勤して仕事をするのと違い、どうしても集中しきれないという方もいるでしょう。その結果納期に遅れてしまう、ということも、リモートワークで増えてしまったという企業もあるのではないでしょうか。

出勤していれば周りも含め、納期に間に合うようにと、納期が近づくにつれ緊張感もでてきます。そうした空気の中自然と集中して業務遂行できていたという方にとって、リモートワークで周りの信頼を損ねる結果となってしまっていた場合もあるのではないでしょうか。

周りからのプレッシャーも感じられにくくなるリモートワークでは、出社時以上に自己管理能力が求められるため、デメリットが大きく感じられてしまうケースもあるのです。

プログラマーがフルリモートを成功させるポイント

フルリモートプログラマーのメリットとは

プログラマーとしてフルリモートを成功させるためには、メリットデメリットの部分でもお伝えしたように、意識的に周りとコミュニケーションを図ること、自己管理を徹底することが重要です。

プログラマーという職業柄、現場経験が少ないエンジニアも少なくないと考えられますが、この2つのポイントを踏まえると、出社する場合以上にコミュニケーションを図り、自分に厳しく業務遂行していくことが重要となります。

フルリモートが向いている人は?

上記のPGがフルリモートを成功させるポイントを踏まえると、ある程度社内で既に人間関係が確立できていたプログラマー、また対面せずにも人と関わることが得意なコミュニケーション能力に長けた人こそ、リモートワークに向いた人と言えるでしょう。

同じ空間にいない状況でも自分から他のメンバーとかかわりを持てるかどうか、これを1つの指標としていただくと良いでしょう。

また、プログラマーという職業柄、現場経験を積んでスキル・ノウハウを蓄積している途上である人材も少なくありません。

自分から回りに必要な情報を収集していくスタンスをもって、自分に割り振られた業務を全うできる、自己管理能力も重要です。

また、フルリモートワークの向いているについて、更に詳しく知りたい場合は「フルリモートワークはITエンジニアに向いているのか?」をご覧ください。

フルリモートワークはやめとけな人の特長

家にいるとどうしても仕事をする気が起きない、そもそも家はくつろぐため、明日の活力を養うための休息の場でもあるわけですから自然なことなのです。

ですがフルリモートをしていて、自分でスイッチを入れるのが難しいという方は、フルリモートは向かないでしょう。

またその他にも、人と関わることで楽しさを感じる、まだ自分一人で業務を全うするのは難しい、という場合にもフルリモートワークは向かない、ということも言えそうです。

品質が低下してしまう、納期に遅れてしまう、ということが起こればプログラマーとして以前に、社会人としての信頼を失墜してしまうことにも繋がります。

今後の働き方の傾向とトレンドとは

今後の働き方のトレンド傾向としては、フルリモート案件は減少傾向となることは予測できます。それと合わせ、フルリモート案件には求められるスキルがより高いものになる、ということも予測されています。

基本的にはオフィス回帰し、出社が一般的な流れとして戻ってくる中、一部企業では働き方改革も踏まえ、女性の社会進出などの問題、リモートワークもしたいという就業希望者を取り入れるためにも、「リモート-ワークも可」とする企業は一定数残るでしょう。

フリーランスエンジニアのリモート案件は減少している

フリーランス向けのするリモート案件はかなり数が減り、「リモート主流の時期と比較すると9割減」となっているITエンジニア向けエージェント企業もあるほどです。

フリーランスエンジニアにとっては、効率的でありコストパフォーマンスも最大限となる働き方だったフルリモートですが、企業側としてみると、チームとのコミュニケーションの低下、孤独感を感じるエンジニアもいること、健康面での問題があると考える企業もあります。

自分にあった働き方ができる反面、残業に制限がかかりにくいなどデメリットにもなりうるリモート勤務、アフターコロナの今後の時代においては増加する見込みは薄いと考えてもよいのではないでしょうか。

エンジニアバブルは崩壊したのか?

2023年の春頃から急速に「エンジニアバブル」が弾けた、または終焉を迎えたとう記事を目にすることが増えていないでしょうか?

これまでのメディアではIT人材不足でエンジニアの極度な売り手市場という状況が変わりつつある可能性が出てきています。もし、買い手市場へとシフトしているのだとしたら、リモート案件の減少には拍車がかかるかもしれません。

しかし、少子化が進む中、本当に買い手市場にシフトしていくのかは眉唾でしょう。

コロナ禍が落ち着いた過渡期とも言える2023年、これからのエンジニアの転職市場には注視しておきましょう。

まとめ

昨今、プログラマーを含むITエンジニアは深刻な人手不足に悩んでいる企業が多いこともあり、求職者有利な状況が続いています。

このような背景から『応募者を増やすための条件として(フル)リモートワーク、未経験OK、前職給与保証」といった好条件の求人がならんでいる傾向もあるのが現状。

駆け出しプログラマーや、実務経験の少ないエンジニアにとって、フルリモートワークは働きやすいとはならないケースも多いことはお伝えした通りです。

プログラマーとして経験を積むためには、オフィス出社型の企業のほうが向いていてる場合もありますので、自己分析を正確にすることもプログラマーとして成功するための近道となるのではないでしょうか。

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