ITエンジニアにコミュ力は必要?技術力があってもコミュ障では活躍できない?

メディアやコラムサイトなどで、このような意見を目にしたことはないですか?
「エンジニアには技術力さえあればコミュ力は必要ない」
「エンジニアには技術力だけではダメ、コミュ力も必要」

と真逆の意見が散見され、どちらを信じればいいのか悩んでしまうという方もいるのではないしょうか。

エンジニア向けの求人情報では「コミュニケーション力がある方」という条件が記載されいてるのもケースも多く見受けられます。

実際にIT企業、採用する側でもコミュニケーション能力を重視しているからこそ、条件として記載されていると思ってしまうことでしょう。

「ITエンジニアはオタクっぽい≒オタクはコミュ障」という短絡的なイメージが先行してしまっている感も否めません。

「コミュニケーションが苦手なエンジニアは、チームのモチベーションを下げずにプロジェクトを牽引することはできない」というような意見があることも疑問を感じてしまいますね。

結論を申し上げると、『ITエンジニアはコミュ力が高くなくても活躍することは可能』です。

とはいえ、習得すると活躍の幅が広がり円滑な業務遂行に繋がるコミュ力もありますから、この記事で詳しく解説します。

ITエンジニアにコミュにケーション能力は必須?

結論から申し上げて、「初対面の人とでも臆することなく盛り上がることができる」といったようなコミュニケーション能力はエンジニアには必要ではありません。

エンジニアに一番求められるもの、それは「良いシステムを作り上げるぞ」という意欲とそれを支える技術力であることは間違いありません。

コミュニケーション能力には様々なものがありますよね。

エンジニアが身に着けることでプラスに働くコミュニケーション能力とは、いわば「人が人として、人と関わる時に必要とされるコミュニケーション能力」と言っても良いかもしれません。

技術力があれば人をはねのけるような態度でも構わない、人の話など聞かなくてもよいという、後ろ向きな意味合いではないことはご理解下さい。

どのようなコミュニケーション能力を習得しておくべきか、「習得をおすすめする3つのコミュニケーション能力」で後述します。

コミュ障でもエンジニアとして活躍することはできる

先ほども申し上げたように「誰とでも臆することなく会話ができる」といったような外向きのコミュニケーション能力はエンジニアには無くても良いコミュニケーション能力です。

大切なのは、仕事をするうえで顧客やチームメンバーから話を聞き、そこに潜む課題などをくみ取り、システムに組み入れることができるか、ということ。

このように「聞く」というコミュニケーション能力がある方を「コミュニケーション能力がある」と評価されることは少ないでしょう。

ですがエンジニアとしての業務を遂行する上でもっとも欠かせないのがこの「聞く」という能力なのです。

「話す力」が一般的に言われるコミュニケーション能力と評価基準になりがちですが、エンジニアとして活躍するために必須なのはこの力ではないということを覚えておいてください。

コミュニケーションに苦手意識がある人の特徴

コミュニケーションを苦手とする人の特徴とは

自分はコミュ障だ、と認識しコミュニケーションをとることに苦手意識を感じている方の特長をまとめてみました。

・人に話しかけるのが苦手だ
・人と話をすると緊張する
・(沈黙が怖いなどで)自分の話ばかりしてしまう
・会話が否定から入ってしまう
・表情がうまくつくれない

これとは別に、こういうタイプはコミュ障でしょと判断されてしまう業界人あるあるも取り上げておきます。

・理論的なことばかりで人の気持ちや感情がくみ取れない人
・相手の話への共感がまったくないのが見て取れる

会話のキャッチボールを楽しめるかどうか、はエンジニアとして活躍できるかどうかには関係はあまりありません。

否定から話始めてしまう、というケースでは人の話を聞いている最中に問題点を見つけている、いわば職人気質が故の行動である場合もあるでしょう。

業務的な会話をしていて相手の表情が固いかどうか、ということは正直会話の相手はそれほど気にしていません。

そう、上記のポイントは全て、エンジニアとして活躍できる人材かどうかににはまったく関係ないのです。

ただし、プロジェクトマネージャーやチームリーダーといった人をまとめるポジションを目指している場合には、「相手の気持ちに共感し、感情をくみ取るもしくは引き出す」ことができるかどうかはとても重要なポイントとなります。

コミュ力があればさらに活躍できる

上でも解説したように、エンジニアとしてだけではなくTLやPMという管理職を目指す、コンサルのように人との対話が重要な職を目指しているという方ならコミュニケーション能力は身に着けておく必要があります。

人をまとめて引っ張っていくためには、相手の気持ちを引き出し聞く能力はもちろん、自分の考えや意見をまとめてわかりやすく相手に伝えるということも大切です。

逆に言えば、このようなコミュニケーション能力を習得することで一エンジニアとしてだけではない、活躍のステージに立つこともできるのです。

習得をおすすめする3つのコミュニケーション能力

あったほうがいいコミュ力とは?

エンジニアとしては外向きのコミュニケーション能力は必要ないが、身に着けておきたいコミュニケーション能力もあるとお伝えしました。

身に着けておきたいのは以下の3つのコミュニケーション能力です。

  • 理解力
  • 提案力
  • 交渉力

理解力とは、人の話を聞き理解する力と、仕様書などを読解する力と、エンジニアの業務遂行に重要な意味を持つ能力です。

そのうえで理解した要件をどのようなアプリケーションとして構築するのかをクライアントに伝えて(提案)、また課題となる部分は何かということを話して伝え、進め方、方向性を決定する交渉を行える能力も欠かせません。

SIerやSESではコミュ力は必須

顧客の要望を聞き取りシステム開発・管理を請け負うSIerや、顧客企業に出向き作業をするSESでは上記の3つのコミュニケーション能力は必須と言えるでしょう。

社内の人材との関わりだけでなく、対外的なやり取りも多く発生SIerやSESとして働く際に、「人の話から要望をくみ取るのは苦手で…」と言っていては仕事が進まないことも多くありうるからです。

特別会話を盛り上げたり、顧客と親密になれるかどうかということは求められてはませんが、業務を円滑に進められるだけのコミュニケーション能力は最低限身についていたほうが良いでしょう。

より広い範囲で活躍するためには聞く力(=傾聴力)も重要

PMやTLといった役職を目指している場合には、先に紹介した3つのコミュニケーション能力ともう一つ身に着けて置きたいコミュ力があります。

それは「聞く力=傾聴力」です。

メンバーが考えている事や顧客が、抱えている課題などを聞き取り管理しなくてはならない役職ですから、聞く力は必須となります。

聞く力といってもただ「何か問題ある?」と率直に聞いて素直に教えてくれることばかりではありません。

大切なのは”相手が話したくなる、話しやすいと感じられるような聞き方ができるかどうか”ということ。

相手との関係性によっても違うでしょうから一筋縄ではいかないかもしれませんが、この能力の有無は円滑に業務を遂行できるメンバーをまとめることができるかどうかに密接に関わります。

『どう思っているのか。何が課題になっているのか。』

これを聞き取り理解したうえで、今後の動き方について明確な指針を示し伝えることが重要になります。

コミュニケーション能力を身に着けるメリットとは?

コミュ力を持っていると得られるメリットとは?

「エンジニアに求められるコミュニケーション能力」を身に着けることで得られるメリットについてもまとめてみます。

  • マネジメント層へのキャリアップが可能
  • 効率的なシステム構築ができる
  • クライアントの要件を深く知ることができる

PMやプロジェクトリーダーといったマネジメント層へのキャリアアップに繋がることは先にもお伝えした通りですね。

またエンジニアに求められるコミュニケーション能力を身につけていれば、顧客の求める結果を理解しそれに適した解を的確にスムーズに提案することができます。

すなわち、効率よくシステムを構築できるということに繋がります。

聞く力を習得していれば、顧客と請負先という関係の間にある障壁を無力化して、求められているものを正確に把握することも可能になります。

結果的に顧客の信頼を得て、エンジニアとして、また企業としての評価も上げることができるのです。

未経験からエンジニアを目指す上で必要な3つのポイント

未経験からエンジニアになることを目指す場合に大切な3つのポイントをまとめました。

  1. プログラミングスキルの習得
  2. 目指すべきIT企業の業種の把握(SIer・受託開発・自社開発・SESなど)
  3. 転職先でどのようなスキルが必要なのか分析

まず最初にすべきことはプログラミングスキルの習得です。

基本的に実務経験もスキルもない人材をエンジニアとして雇おうという企業は少ないもの。
特に年齢が上がると比例して未経験からの転職は困難になっていきます。

最低限、未経験でもプログラミングを身に着け、エンジニアとして活躍する意欲をアピールする材料を持っておくことをお勧めします。

また、面接時の会話などでコミュニケーションをアピールしようと思考を巡らすよりも、未経験ながらどれほどプログラミングを習得してきたのかをポートフォリオにまとめ、成果物としてアピールするほうが何倍も伝わります。

そのうえで、本記事をお読みいただいた方であれば、「コミュニケーション能力には自信ない…」という方も多いかと推測します。

本当に身近な人じゃないとコミュニケーションを取りたくない!という方にはSIerやSESは不向きで辛いものとなるかもしれません。

ご自身のコミュニケーション能力を推し量り、適した業種の企業への就職を目指してみてはいかがでしょうか。

またそうした視点で就職希望先の企業を見ていくことで、具体的に身に着けるべきプログラミングスキルも絞り込むことができるでしょう。

まとめ

コミュニケーションに苦手意識であっても(コミュ障であっても)エンジニアとして活躍することは可能だということはご理解いただけたかと思います。

ITエンジニア(PG、SE、PMなど)はクライアントの要求に沿ったシステムを構築することが主業務であるため、クライアントの要件を正確にヒアリングし、システムにアウトプットすることが重要です。

そのため、明るく誰とでも楽しく会話できると行ったような外向きのコミュニケーションではなく、傾聴する力(聞く力)がなによりも大切だということを改めてお伝えさせていただきます。

クライアントの要件を聞き、持っている技術的な知識、これまでの経験から仕様におとしていくという力があれば、ITエンジニアとして活躍できることは間違いないでしょう。

ただし、SIerのようにずっとプログラミングを書いているようなことが主業務ではない業種は注意が必要です。

IT業界はPGからSE、マネジメント層へとシフトしていくことで年収が上がったり、仕事の幅を広げる業種でもあります。

更に高みを目指そうとすれば外向きコミュニケーションを含めたコミュ力はやはり必要と言わざるを得ないでしょう。

ご自身の適正を把握し、IT業界のどのような業種へ転職・就職するかを見極めることで、貴方のこれからのキャリアプランが輝いてくるのではないでしょうか。

ITエンジニアはオタクっぽい人が多いという意見もよく聞きますが、これについてはさほど信ぴょう性があるとは言えません。

いわゆるオタクではないエンジニアの方が多く、中に入ってみればそのギャップに驚く方も多いでしょう。

むしろオタクといえるほどシステム開発にのめり込むような人材はスペシャリストとして活躍することもあります。

私自身も、誰とでも気軽に話ができて、話題に事欠かないという外向きコミュニケーションに優れた人を見て「ああはなれないな」と思ったりもしますが、エンジニアに必要なコミュニケーション力ではないなと感じることもあるのです。

なによりも聞く力(傾聴する力)が重要とお伝えさせていただきましたが、併せて聞いたことを正確に設計に落としこめる論理的な思考ができるかということも大切です。

自分でコミュ障だと思っていても、ITエンジニアとして活躍できないということはなく、気にする必要がないケースも多くありますから、必要なスキルを習得しエンジニアとして活躍していただければと思います。

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