ITパスポートを取得すると未経験者でも転職に有利なのか?

ITパスポートは転職で有利になるか?

IT業界で働きたい方や今転職を考えている方で、ITパスポートという資格を聞いたことがありますか?

なんとなく聞いたことはあるけど、IT関連の資格ということ以外わからない、どのような資格が具体的にはわからない、取得すると転職に有利に働くのかわからないということもあるかと思います。

そこで本稿では、ITパスポートとはなにか?から、ITパスポートを取得していると転職が有利になるのか?など、現在就職・転職を考えてらっしゃる方へのアドバイスまでをご紹介します。是非参考にしてください。

ITパスポート試験とは

ITパスポート試験とは、iパスとも略される2009年に新設された経済産業省が認定する「情報処理技術者試験」の一つである国家資格です。

IT技術に伴い日常生活やビジネスでのPCやインターネットが不可欠になる中で、ITの正しい理解や活用を目的とした試験です。情報処理技術者試験の中でもエントリーレベルといわれており、業種や職種を限らずすべての社会人を対象としています。

試験概要は以下となります。

・試験時間:120分
・出題形式:四択一式(100問)
・受験料 :5,700円
・受験方法:CBT形式
・合格率 :50.8%(社会人:60.3%、学生:36.5%)※平成29年4‐8月

試験は120分で、全部100問の4択一式の試験になっており、試験問題は3つの分野で分かれます。分野下記になります。

・ストラテジー:約35問
企業活動、法務、経営戦略、システム戦略、IT知識など企業経営に関連する内容です。

・マネジメント:約20問
システム開発やソフトウェア開発、プロジェクトマネジメント方法、システム監査などIT管理に関連する内容になります。

・テクノロジー(IT技術):約45問
ITの基礎理論(2進数やアルゴリズムなど)やコンピューターシステムに関する知識、データベース、ネットワーク、セキュリティなどに関する内容。計算問題も含まれます。

試験は1,000点満点で採点され、総合得点600点以上、各分野の得点率が30%以上であれば合格となります。合格率は平成29年時点で全体50.8%(社会人60.3%、学生36.5%)となり、2人に1人の合格率になるため、難易度はそこまで高くありません。

受験方法はCBT(Computer Base Test)形式という受験会場に訪問し、コンピューターで回答するという形式です。受験会場は47都道府県100箇所以上にあり、随時試験が実施されております。受験の際は、自分の都合が良い会場、時間で予約して受験できます。

ITパスポートを取得するメリット

取得するメリット

ITパスポートを取得することのメリットは何でしょうか。大きく3点あります。

1.基礎知識の証明

1点目は、ITの基礎知識を取得している証明になることです。

ITパスポートは国家資格であり、業種や経歴に関係なく受験できます。未経験者でもITテクノロジーやマーケティング、経営戦略の基礎知識を取得していることの証明になります。そのため、IT業界に新しく就職・転職したい方やパソコンを使う事務方などの業務への転職でもアピールポイントとなります。

2.キャリアップに繋がる

2点目は、キャリアのステップアップにつながるということです。ITパスポートの取得だけでは昇給などは難しい場合が多いです。しかし、ITパスポートの基礎知識を体系的に理解することで、基礎情報処理技術者や応用情報技術者試験など上位のIT資格への足がかりともなります。

上位の資格を取得することで、エンジニアとしてだけでなく、経営に関われる職種につける可能性など昇給や昇進の機会も広がります。

3.コンプライアンス意識に繋がる

3点目は、コンプライアンス意識につながるということです。ITパスポートのストラテジー分野には個人情報保護法を始めとした情報管理に関する内容も範囲に含まれます。

ITの導入に伴い、様々なサービスが便利になる一方で個人情報漏洩などのリスクなどに常にさらされることとなります。このようなリスクは発生してしまうと社会的な信頼を損失することにも繋がります。そのためにITの基礎知識をしっかり理解しておくことが重要です。

ITパスポートに合格するための勉強法とは

合格するための勉強方法

それではITパスポートを合格するためにどれくらい勉強すればいいのでしょうか。ITパスポートはエントリーレベルの資格でもあり、受験資格もありません。そのため、難易度は高くなく、独学でも十分合格する可能性があります。

合格に必要な勉強時間の目安としては、IT関連未経験者であれば30−50時間程度、IT関連の仕事に関わっている場合であれば20時間程度と言われています。

具体的な勉強方法としては、言語の暗記よりも問題形式への慣れやITスキルを理解することが必要でしょう。

そのために有効なのが、過去問で問題形式になれることや参考書や試験対策サイトなどを通してITやマーケティング用語などを学ぶことです。

過去問はITパスポートの公式サイトから2009年以降にすべて無料でダウンロードができるため、まずは挑戦してみることがおすすめです。

また、ITは常にアップデートがあります。そのため試験内容が常にアップデートされています。普段からIT関連の情報やニュースをチェックしながら知識をためていくことも有効でしょう。

ITパスポートは転職で有利になるのか?

それでは、ITパスポートは実際転職・就職に有利に働くのでしょうか。ご紹介したようにITパスポートはITの基本知識取得の証明になります。そのためこれからIT業界を目指したいという新卒やIT業界未経験者などの方にとっては、企業に向けての自分がIT業界に興味あることをアピールする手段にもなるなど、転職の際には有効の場合があります。

一方基礎的な内容であるため、すでに現状IT業界経験者の方にとっては知っていて当たり前の内容が多いのも事実です。もし、IT業界内で転職を検討している場合にはあまり有効でない可能性が高いです。

IT業界での転職の場合、重要となるのが資格よりも経験です。そのため、勉強のために時間を費やすよりも自分のスキルの洗い出し、そのスキルのブラッシュアップやIT以外の英語や簿記のスキルの取得を目指すことのほうがおすすめです。

上記は、IT業界内での転職を検討する場合です。IT業界経験者でもIT業界からIT業界以外への転職を検討している場合は、自分のITスキルや知識のアピールの一助になる可能性も高いため、取得の意味は十分にあると考えられます。

転職に役立つ資格例

ITパスポートは、新卒やIT業界未経験者には有効に働く可能性がありますが、IT関連企業で働いたり、一般企業のIT関連の職種で転職を目指す場合にはあまり効果的ではありません。

IT企業への転職を目指している場合は、ITパスポートを取得したことを足がかりに上位の資格を取得することを目指してもよいでしょう。

ここでは、転職に役立つ上位の資格をご紹介します。

・基礎情報技術者試験
基礎情報技術試験は、FEと略されて呼ばれる資格であり、IT基本戦略・ソリューション・サービスに関する基礎知識と技術を持った証明となる国家資格です。
この資格を保有している事により、クライアントのIT課題解決の戦略立案ができたり、システム設計開発、汎用製品の最適な組み合わせによるシステム構築などが可能などの証明となるため、転職上優位になる可能性があります。

・応用情報技術者試験
応用情報技術者試験とは、基礎情報技術者試験よりも上位に位置付けされる国家資格です。試験範囲等は変わりませんが、記述式問題等があることからハードルが少し高い資格になっており、ITエンジニアとしてワンランク上を目指している人向けにおすすめの資格です。
応用情報技術者試験は、ITのエンジニアとして知識を持っている大きな証明となるため、企業だけでなく官公庁や講師などにも評価されるといわれており、キャリアを広げるきっかけにもなります。

・高度情報処理技術試験
情報処理試験内の高度試験と設置されており、応用情報技術処理試験の上位試験として位置づけられているスペシャリスト系試験です。具体的な種類としては、以下です。

ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャー試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験があります。

応用情報技術者試験を取得している場合は、試験の一部が免除になる場合があるため、複数ライセンス所持の可能性もあります。スペシャリスト試験は専門家としても認知される資格であり、管理者やマネージャーなどの責任あるポジションの可能性も広がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ITパスポート試験はIT技術や経営などの基礎知識取得のきっかけとなる国家資格です。もしIT業界未経験であるならば、IT技術の基礎知識習得としても意味があり、転職時にも基礎知識は習得していることの証明に繋がります。

ただし、IT業界経験者の場合は、ITパスポートを取得したことが転職に有利になることは、まずないといっていいでしょう。

ITエンジニアの転職で最も重視されるのは経験とスキルなのです。

もし、転職することを前提にITパスポートを取得しようと考えている経験者の方は、勉強する時間を確保するよりも、今までの経験やスキルを整理してポートフォリオを作ったり、現在のスキルをブラッシュアップに時間を掛けるほうが転職には役にたつでしょう。

もし、自身の経験やスキルに自信が持てない、又は転職にどう活かしていいのかわからないという場合は、ITエンジニアを専門とした転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

貴方のこれまでのキャリアや経験を細かくヒアリングしてくれて、的確なアドバイスをしてくれるはずです。まずスキルの洗い出しや転職エージェントに相談しながら、自身のキャリアプランを考えはじめてはいかがでしょうか。

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