Web開発の現場で長年使われているプログラミング言語にPHPがあります。近年では新しい言語が次々と登場していますが、今でも多くの企業やサービスでPHPは活躍し続けています。
この記事では、PHPでできることから、向いていない用途、JavaScriptとの違い、PHPで開発された有名サービスの紹介まで、初心者にもわかりやすく解説します。
■□■□プログラマーなどITエンジニアを目指しているならIT業界専門転職サイト「Javaキャリ」が最適!完全無料の会員登録はこちらから■□■□
Contents
PHPでできること
PHPは、Web開発において長年にわたり多くの現場で活用されてきたプログラミング言語です。動的なWebサイトの構築やデータベースとの連携に優れており、個人開発から企業の大規模なサービスまで、幅広い用途に対応できます。
この章では、PHPで実現できる主な機能やシステムについて、具体例を交えながらわかりやすく解説します。
Webサイト制作
PHPはWebサイト制作において、ユーザーの操作に応じて動的に内容を変えるような機能を実装できる言語です。
例えば、問い合わせフォームで入力されたデータをメールで送信したり、予約システムで空き状況を確認して画面に反映させたりと、ユーザーの入力や状況に応じた動的なWebページを作ることできます。
HTMLやCSSと組み合わせて、実用的なWebサービスの開発を実現できるため、Webエンジニアにとって重要なスキルといえます。
ECサイト・ブログ・掲示板サイト制作
PHPは、ECサイトやブログ、掲示板といった「投稿・表示・管理」の機能を持つWebサービスの構築に適しています。
これらのサイトは、商品情報や記事、コメントなどのデータを「登録→保存→表示→更新→削除」する一連の流れがある構造をしています。PHPはMySQLなどのデータベースと連携しやすく、こうした情報の管理機能をシンプルに記述できるのが強みです。
商品や記事などの「コンテンツを扱うサイト」の構築を考えているなら、PHPは相性の良い言語です。CMSやフレームワークを活用すれば、初心者でも効率よく開発に取り組めるでしょう。
SNSサービス制作
PHPは、ユーザー同士が投稿やコメントを行うSNSのようなサービス構築にも適しています。
SNSはユーザー管理、投稿機能、コメント、いいね、フォローなど、多数の機能が連動して動作するシステムです。PHPはこれらの動的処理を効率よく実装できるうえ、データベースとの連携やセッション管理も得意とするため、SNSのような複雑なWebアプリケーションを支える基盤として十分な機能を備えています。
豊富なライブラリやフレームワークが用意されており、開発コストを抑えながら高機能なシステムを実現できます。
その他システム開発
PHPは、Webサイトに限らず、データベース連携やAPI連携、バッチ処理などを含む、さまざまなシステム開発にも活用できます。
Webサービスの裏側では、ユーザーが直接触れない部分でも多くの処理が行われています。PHPは、MySQLなどのデータベースと容易に連携でき、商品情報やユーザー情報の管理ができます。
API連携やバッチ処理など、業務効率化やシステム連携にも幅広く活用できる点は、エンジニアにとって大きなメリットです。
PHPに向いていないもの

PHPはWeb開発には強い一方で、すべての開発分野に適しているわけではありません。用途によっては、他の言語を選んだ方が効率的であるケースもあります。
PHPはサーバーサイドで動作するスクリプト言語であり、Webサーバーを介して処理を実行する仕組みです。そのため、ユーザーインターフェースを直接操作するようなデスクトップアプリや、リアルタイム性が求められる処理、デザインの実装などは不得意です。また、機械学習や大規模なデータ分析、システム全体の土台となるようなミドルウェアの開発には、より専門性の高い言語が求められます。
PHPはWeb開発には非常に適した言語ですが、あらゆるシステムや用途に万能というわけではありません。目的に応じて適切な言語を選ぶことが、効率的かつ効果的な開発への第一歩となります。
PHPとJavaScriptの違い
PHPとJavaScriptはいずれも動的なWebページを作成するために用いられる言語ですが、動作する場所と役割に違いがあります。
最大の違いは、PHPがサーバーサイドで動くのに対し、JavaScriptはクライアントサイドで動く点です。PHPはWebサーバー上で実行され、その結果をHTMLとしてブラウザに返します。一方、JavaScriptはユーザーのWebブラウザ上で直接動作し、画面の一部を書き換えたり、マウスやキーボードの操作に応じた処理をリアルタイムで行えます。つまり、PHPはページが表示される前の処理に強みがあり、JavaScriptは表示された後の動きに強みを持っています。
PHPでできているサービス
PHPは、単なる入門向けのプログラミング言語ではなく、世界中の有名なWebサービスの基盤として広く活用されてきた実績ある技術です。
この章では、実際にPHPで開発された代表的なサービスを紹介します。
WordPress
WordPressは、世界中で使われているCMSであり、PHPをベースに構築されています。
WordPressは、記事の投稿・編集・管理がWebブラウザ上で簡単に行える仕組みを提供しており、その根幹にあるのがPHPです。動的な記事ページの生成、テーマやプラグインの制御、ログイン認証など、あらゆる機能がPHPによって実現されています。
PHPを学べば、WordPressのカスタマイズやオリジナルテーマ・プラグイン開発にも対応できるため、フリーランスや副業を考える方にも1つの武器になります。
Wikipedia
オンライン百科事典「Wikipedia」も、PHPで開発されたサービスのひとつです。
日本語版だけで140万件以上の記事が存在(2025年6月時点)し、膨大なアクセスにも安定して応答しています。ユーザーによる編集・保存機能、履歴管理、差分表示といった機能もすべてPHPで制御されています。
Wikipediaのような巨大かつ参加型のWebサービスにもPHPは活用されており、その信頼性と拡張性の高さが実証されています。
Facebookは、PHPをベースに開発されたSNSの代表例であり、現在でもその影響を色濃く残しています。
Facebookは開発初期からPHPを採用し、膨大なユーザー数を抱えるグローバルなサービスへと成長しました。その過程で「Hack」というPHPの影響を強く受けている言語も生まれ、今もコア部分ではPHPの設計思想が活かされています。
世界規模のSNSでも通用する技術基盤としてPHPが活用されていることは、学ぶ価値の高さを示す好例です。
Slack
Slackも開発初期にはPHPを使ってプロトタイプが作られており、スタートアップ向けの開発言語としてPHPが活躍する場面を象徴しています。
Slackは、当初は小規模なチーム向けチャットツールとして立ち上げられ、素早くプロダクトを形にするためにPHPが選ばれました。PHPの開発スピードの速さと習得のしやすさが、短期間での検証・実装を可能にしたのです。
PHPは「とにかく素早くサービスを立ち上げたい」という現場で選ばれることが多く、スタートアップや個人開発にも向いています。
PHPの学習方法
PHPは、Web開発に特化した用途で多くの現場に導入されているため、これからプログラミングを始めたい人にも、すでに他の言語を学んだ経験者にもおすすめできる言語です。
この章では、未経験者と経験者のそれぞれに合った効率的な学習方法を解説し、挫折せずにスキルを身につけるためのポイントを紹介します。
未経験者の学習方法
未経験からPHPを学ぶなら、HTML・CSSの基礎を身につけたうえで、プログラミングスクールやオンライン教材を活用するのが効果的です。
PHPはサーバーサイドの言語であるため、実行にはWebサーバーやデータベースなどの環境構築が必要です。いきなり独学を始めると、環境設定やエラー対応でつまずいて挫折することも少なくありません。そのため、初心者向けのカリキュラムが整ったスクールや学習サイトを活用することで、つまずきやすいポイントをスムーズに乗り越えることができます。
例えば、Progateやドットインストールなどの無料学習サイトでは、HTML・CSSから始まり、PHPの基礎構文、フォーム処理、データベース連携といった実用的な内容まで学べます。また、より体系的に学びたい場合は、TechAcademyやDMM WEBCAMPなどのプログラミングスクールがおすすめです。
経験者の学習方法
他のプログラミング言語の経験がある人は、実践的な開発を通してPHPを習得し、オンラインドキュメントや開発コミュニティを積極的に活用するのがおすすめです。
実務に近い形で学ぶには、掲示板や予約システム、ブログのようなWebアプリをゼロから作ってみるのが効果的です。PHP公式マニュアルやteratail、Qiitaなどの技術コミュニティの活用もおすすめです。
PHPの需要と将来性

PHPは現在もWeb開発の現場で根強い需要があり、今後もしばらくは一定の役割を果たし続けると考えられます。
例えば、PHPで開発されたWordPressの公式サイトでは、世界中のWebサイトの43%以上がWordPressで構築されていると公表されており、PHPエンジニアの存在は不可欠です。また、2024年に更新されたGitHub Octoverseでも、PHPは今なお10位にランクインしており、活発なコミュニティと一定の開発者数を維持していることが分かります。
このように、新しい言語が登場するなかでも、PHPはWeb開発の現場で根強い存在感を持ち続けています。CMSの保守・運用や中小企業向けのWebシステム開発では、今後も一定の需要が見込まれ、学んで損のない言語といえるでしょう。
Web系の開発がしたいならPHPは学びやすく需要も高い
Web業界への第一歩を踏み出すなら、PHPは学びやすく実務需要も高いためおすすめの言語です。
PHPは文法が平易で、HTML・CSSと組み合わせてすぐに動的なWebページを作成できるため、未経験からでも成果を実感しやすい言語です。WordPressやECサイト、予約システムなど、現場で使われるWebサービスの多くに採用されており、学んだスキルがそのまま仕事に直結します。
「Web業界に転職したい」「副業やフリーランスで開発の仕事をしてみたい」と考える人にとって、PHPは習得コストが低く、案件も豊富に存在する実用性の高い選択肢です。
Javaキャリでは、未経験からIT業界を目指す人や、PHP・Javaなどのスキルを持ったエンジニアに特化した求人情報を提供しています。キャリアアドバイザーによる個別サポートや、スキルに応じた案件紹介も受けられるため、Web業界への第一歩をしっかりとサポートしてくれる存在です。












