近年、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進がおこなわれています。
DXとは本来、デジタル技術を用いて日常生活やビジネスに変革をもたらすことを指します。しかし、DXはIT化やデジタル化のことではないのか、AIを活用することだろう、といった意見を耳にします。
実際にはデジタル化とDXは全く異なることであって、親しい意味を持つ言葉ではありませんが、近年言葉が先行するような状況となっており、『草の根DX』のようなDXというよりはデジタル化に近い状態なのに『DX』というワードが使われていたりすることで更に誤解を生んでしまっています。
デジタル化
デジタル庁発足で日本のデジタル化の遅れは取り戻せるのか?
2021年9月から、“デジタル庁”が発足しました。
菅義偉前首相が昨年9月の自民党総裁選で、目玉に掲げたのが、行政の「縦割り打破」でした。そして、その象徴が、各省庁がバラバラに進めてきたIT施策を一元化するデジタル庁の創設です。デジタル庁は、「スマートフォン一つで60秒以内にあらゆる行政手続きをできるようにする」ことなどを目指しています。